薬剤師おきたの薬剤師のやりがいや可能性を考える日記

このブログでは薬剤師のやりがいや可能性に繋がる記事を挙げていければと思っています。※ここで扱う症例は架空のものです。

薬局症例#4-1 問題編 DPP4阻害薬の副作用を疑い服用拒否を訴える男性

「薬の副作用ではないか?服用をやめていいか?」 【主訴】 両手のこわばり、掌握運動時の手指関節の痛み、四肢の圧痕性浮腫、倦怠感、微熱、体重減少 【患者情報】 年齢性別:62歳男性 既往:糖尿病 服薬歴:シタグリプチン(1ヶ月前から血糖コントロールが…

薬局症例#4-2 検討編 DPP4阻害薬の副作用を疑い服用拒否を訴える男性

89314okita.hatenadiary.jp 今回の症例は高齢発症関節リウマチ(EORA)、リウマチ性多発筋痛症(PMR)に似ていますが、浮腫があるという点がこの両方と異なります。 浮腫の臨床推論は 全身性か局所性か 圧痕性か非圧痕性か 全身状態の状況 急性か慢性か を確…

薬局症例#1-4(2)補足説明

89314okita.hatenadiary.jp 【デキストロメトルファンの代謝経路】 出典:Lowry et al., J Drug Metab Toxicol 2012 デキストロメトルファンの代謝経路は上記にあるように2経路の代謝経路があり、どちらの経路もCYP2D6が関わっているため、CYP2D6による代謝が…

薬局症例#1-4(1)補足解説

薬局症例#1での追加質問の意図、推論理由を補足的に説明する為に追加しました。 89314okita.hatenadiary.jp 【昨日の咳と今日の症状は同じ疾患が原因か?】 まず質問された咳止めの服用については、(咳は防御反応なのでQOLに影響がなければ、または)咳が出て…

薬局症例#3-2 検討解答編 脱水?嘔気、倦怠感を訴える高齢女性

Q:薬剤師としてできる臨床推論は? 【 目次 】 【 嘔気・嘔吐の生理的仕組み 】 【 嘔気嘔吐の鑑別疾患 】 【 嘔気嘔吐を呈する見逃してはいけない疾患・状態 】 【 今回の症例 】 【 結果 】 嘔気・嘔吐の臨床推論をするため、まず嘔気嘔吐が起こる生理的…

薬局症例#3‐1 問題編 脱水?嘔気、倦怠感を訴える高齢女性

CKD、心不全、脳梗塞で加療中の85歳女性。 4週間前から嘔気、倦怠感、食思不振を訴えている。 【患者情報】 年齢性別:85歳女性 既往:CKD、心不全、脳梗塞(左半身不全) 在宅患者。医師と1週間ずらして在宅患者宅へ薬剤師が訪問している。ほぼ寝たきりだが…

症例2で医師国家試験を解く

ちなみに症例2がわかるようになると医師国家試験が解けるようになります。 誤解のないように先に申し上げておくと、薬剤師がミニドクターになることを望んでこのブログを書いているわけではありません。薬剤師の軸足は薬学にあるべきです。ですが、臨床推論…

薬局症例#2-3 解答編 持続する頭痛を訴える高齢女性

【 目次 】 【 再質問 】 【 結論 】 【 対応 】 【 Point 】 89314okita.hatenadiary.jp 【 再質問 】 上肢Barre兆候問題なし。 薬剤師「薬局に知らせていない薬はないですか?一回使用しただけでも。もしくは市販の薬とか家庭や旦那さんが使用している農薬…

薬局症例#2-2 検討編 持続する頭痛を訴える高齢女性

【目次】 【前回の問いに対する私の答え】 【頭痛の病歴聴取】 【パターン認識で思いつく疾患】 【仮説演繹法で考える】 【見逃してはいけない頭痛】 【最も疑わしい疾患】 89314okita.hatenadiary.jp 【前回の問いに対する私の答え】 これが国家試験的であ…

薬局症例#2-1 問題編 持続する頭痛を訴える高齢女性

高血圧で加療中の80歳女性。 頭痛を訴えて かかりつけの薬剤師に相談しにきた。 【薬歴より】 80歳女性 高血圧で加療中、両眼緑内障をレーザー治療済み バルサルタン80mg/day服用中 1年前に右肩から始まった両肩痛、上腕痛、右臀部から下肢の痛み、微熱で近…

薬局症例#1-3 解答編 咳止め服用後に気分が悪くなった女性

89314okita.hatenadiary.jp A1:咳はもう出ていないので、咳止めは中止。咳止め中止の理由を医師に報告。心療内科からパロキセチンを2週間前から服用していることとパロキセチンはCYP2D6の阻害薬であり、同じCYP2D6で代謝されるデキストロメトルファンによる…

薬局症例#1-2 検討編 咳止め服用後に気分が悪くなった女性

89314okita.hatenadiary.jp Q1:咳止めは服用継続? Q2:今回の処方に問題点はないか? プロブレムリスト #1.咳止めは継続した方がよいか #2. 感染症の可能性 #3. パロキセチンによるセロトニン症候群の可能性 #4. デキストロメトルファンによるセロトニン…

薬局症例#1-1 問題編 咳止め服用後に気分が悪くなった女性

心療内科からパニック障害の診断を受けパロキセチン服用中の22歳女性。昨日、咳嗽で内科を受診。デキストロメトルファンが処方され来局。本日、嘔気、めまい、発熱により同内科を受診。処方せんを持って再来局。 【概要】 22歳 女性 【患者からの質問】 昨日…

オッカムの剃刀とヒッカムの格言

【目次】 【オッカムの剃刀】 【ヒッカムの格言】 【オッカムの剃刀だった症例】 【ヒッカムの格言だった症例】 臨床推論のルールに オッカムの剃刀とヒッカムの格言 というものがあるそうです。 【オッカムの剃刀】 オッカムの剃刀(かみそり)とは… 「観察…

はじめまして。

はじめまして。 薬剤師のおきたと申します。 ドラマ「アンサングシンデレラ」が始まりましたね。今まで薬剤師という職業は、主人公どころか医療系ドラマに存在すらしなかった職業なので、楽しみにしています。 このブログでは、薬剤師の仕事ややりがい、可能…