薬局症例#1-1 問題編 咳止め服用後に気分が悪くなった女性
心療内科からパニック障害の診断を受けパロキセチン服用中の22歳女性。昨日、咳嗽で内科を受診。デキストロメトルファンが処方され来局。本日、嘔気、めまい、発熱により同内科を受診。処方せんを持って再来局。
【概要】
22歳
女性
【患者からの質問】
昨日もらった咳止めはまだ服用した方がよいか?
【主訴】
嘔気、めまい、発熱
【処方内容】
Rp.1 メトクロプラミド5mg 1日3錠1回1錠毎食前2日分
Rp2. カロナール300mg 1回1錠発熱時頓服5回分
【既往】
#1. パニック障害
#2. 昨日からの感冒(咳のみ)
【薬歴】
#1. 14日前に心療内科よりパニック障害の診断を受け、パロキセチン徐放錠10mg/day開始。
#2. 1日前の日中、咳嗽がひどく学校を早退して内科を受診。症状は咳のみだが、感冒のはじまりかもしれないとデキストロメトルファン15mg8錠分4で様子を見るように医師より言われたとのこと。
S:「昨日のお昼に咳がひどくて受診したんですが、今は咳はなく、嘔気とめまいと発熱になったので再受診しました。昨日の咳止めは服用し続けた方が良いですか?」
O:待ち時間の間、終始落ち着きがなかった。
【患者情報】
学生/母親と二人暮らし/アレルギー歴なし/妊娠なし/
家族歴:母親がフレカイニドで不整脈、プロパフェノンでめまい、ふらつきの副作用出現あり
Q1:咳止めは服用継続?
Q2:今回の処方に問題点はないか?